ただ見ていてやるというような立場として

 

中園孔二は2015年に25歳の若さで海で死んでいる。自殺か事故かはわからない。暗闇の中をひとりで歩いたりする人だったらしいが、自殺しそうかどうかまでは分からなかった。絵を見るかぎりは自害しそうな感じはしない。腕がもげている絵は多かったけど、みんな表情は楽しそうだし。デビット・リンチに影響を受けた。画集に入っていた本人のコメント。

 

<この絵が何なのかということを、説明することは基本的にできない。私は、たった20年と少ししか行きていないただの人間です。絵を書く時には、その絵に置き換えるべき大きな流れのようなものが、私の外にあって、それを、見つけることができたときに、その流れを、手を動かしながら、見失わないように、ただ見ていてやるというような立場として、私は絵の前に立って、絵ができあがるのを、待っているような気持ちでいます。描かれていく物語は、私が決めるのではありません。>