第一関節が全部爪の人

来訪した人が見た目がパンチが効いていてマニキュアが第一関節まで塗ってあった、眉は額の上の方に描いてあったという話を席に戻ってきたやつが話していた、普通の顔をして話をするのが大変だったそうだ。私も見にいきたかったが何か理由をつけなければならないその理由が思いつかなかった。そもそも電話で何度も来なくていいと断っていたが強引にその人は来た。統括は武蔵境で志茂田景樹を何度も見た。出勤の朝、飲み帰りと思わしき志茂田景樹がド派手なあのイメージの志茂田景樹のまま歩いていた。三木聡の「転々」でオダギリジョーが道でギターをガンガン弾きながら道を歩いていた派手な人についていって人生の高揚を味わったようなことが現実にも小さいスケールで起こっている。私は第一関節まで塗られたマニキュアを想像して笑えるというよりもわけもなく明るい気分になるのを感じた。