アドベンチャーレース

男3人の女1人の4人チームでアドベンチャーレースをしていたがアドベンチャーといえないほど過酷であった。完走率は1割か2割程度、パタゴニアを5日間ほどかけて走ったり自転車に乗ったりカヌーに乗ったりしていると男のひとりが疲労で幻覚をみはじめた。この男は泣き言をいったり不甲斐ない自分に泣いたりしているのでリーダーも幻覚の話を取り合わずレースを続けていた。4人は自転車に乗っていた。「幻覚みたいなのって眠気と同じようなものですかね」レース中は睡眠は1日3時間ずつくらいしかとらなかった、その若い男は、リーダーに質問していた、休みたかっただけだろう。「幻覚は気にしない方で」とリーダーが言った、「どちらかというと、楽しんだ方がいい、暇つぶしにいいよ」

 

自転車からふたたび走りにもどるとすぐにコースは草の茂みになった。目的地があるだけでコースどりは自由なので湖のすぐ近くにそっていけば歩きやすくなるのではないかと4人で話して道を決めたが結局はそこも茂みの深さは同じで、4人は湖の中まで降りて底の浅い湖を歩きはじめた。ここがいちばん歩きやすいなと言い合っていた。