便所で知った紅葉

会社の小便器の前に茶色いものがへばりついていて年末だなと思ったがやぶれたイチョウの葉であった。紅葉を一度も見ていない。この秋、私は樹を一本も見ていないのかもしれない。紅葉の季節も過ぎようとしている、汚物に見えても仕方がないくらいの生活を送っているのだ。

 

平日は仕事だから散歩をするには土日だ。土日の午前中はやることがいろいろある。午後を30分でも散歩にあてるようにしたいが休日の午後になると疲れて何もしたくなくなる。散歩はハードルが高いのだ。散歩好きは近所の同じ道を歩くことに意味を感じることができる。散歩が無意味に感じるとき、私は生活を無意味に感じている。

 

映画や本や買い物など意義ががあるものよりも散歩みたいな意義のない時間を優先させていくことが大事なような気がする。強制的にでも散歩に出るようにしたい。