海をこれまでとは違う見方で見た

海は漠然とした抜ける感じ全体が体感として好きなだけでサンセットなどは特別いいとは思わなかった。サンセットも悪いわけではないが昼間の海のよさとおんなじようにただ表情を変えているだけで同じ受け取りかただ。それがこのあいだ鎌倉の海に行ったときに夕日に染まる前のわずかな時間、海一面が乳白色になる時間があり特別綺麗だった、真珠っぽい色だった。防波堤に座ってしばらく見ていた。

 

サーファーたちが乳白色の海面にいて鎌倉の海なんてたいした波もない、ただの水のわずかな上下だけだと思っていたら長い時間見たことがなかったからなのか、想像よりも波に乗っていた。波に乗るとかなり離れた沖の向こうの方から浜までひとつの小さい波がありつづける限りずーっと進むことができて、そのまま浜をシームレスに歩いていけるくらい長い距離を乗れるのだ。サーフィンというのは大きな波をエキサイトするというよりも思わぬ長い距離を移動できるという静かな楽しさなのではないかと思った。

 

乳白色は10分くらいで消え、普通の夕景になった。それからもしばらくサーファーたちを眺めていたがその上、空中に動かない鳥がいた。ドローンだった。ドローンは微動だにせず空中に置かれているようだった。たまに上下運動をしていた。操縦しているものはみつけられなかった。目障りだった。おととし尾瀬に行ったときもドローンがものすごい音をさせて飛んでいた。私はそのとき山を歩いていたので蜂の群が飛んできたかのと恐怖した。