花の香りがしている

エントランスに生花が飾ってあった。会社のサークルの華道部の人たちの発表である。残業終わって警備員ももう帰っていて、ひとりでエントランスを通ったら花の香りがした。空気が冷えていた。会社は相変わらず暑かった。エントランスからがやっと涼しい11月の気候である。

 

朝も昼も感じなかった花の香りがしたのは、誰も通らず空気の流れがなくなったからだろう。うちの部署の総括も元華道部だったらしい。何年も在籍していたがあるとき行き詰まりを感じてやめしまったらしい。今年は誰々の生け花がいいみたいなことを言っていた。

 

新人の女の子は茶道部で茶をふるまった。私はいかなかったが、まわりの人たちは茶をしばきに行った。その日の朝、その子は午前中休みをとった。電車がとまっているので、もう午前中を休みにするといった。茶をふるまうのは緊張するからほんとうに嫌だと前日に言っていたのでそのまま休むかもと皆で言い合っていたが昼の茶の時間には間に合わせて来た。私がいなかったのは昼は昼寝をするからだ。