ジュルジュル

電車の天井のエアコンがひとつだけジュルジュルと鳴っていた。私を含めそのまわりにいるものたちは何度もそこを見上げていた。ジュルジュルは水の音のようでもあり、漏電の音のようでもあった。真下にいるセーターの男はまったく気にしていないようで音を見上げることなくタブレットでニュースサイトを見ていた。