ここまでゾンビにならず生き延びてきた、その先にあるもの

 

花沢健吾の「アイアムアヒーロー」をTSUTAYAでレンタルコミックをして一気読みをしたけどずっと面白かった。最後の3巻分くらいはとくによかった。終わりが見えなかった。もう取り返しがつかない、どう転んでも話的には決着がつかない感じ、読み終えたときには不満が残るだろうと思っていた。ハッピーエンドにすることが一番の失敗でそこを避けなれけばならなかった。漁船をとまらせて3日待ってくれ、3日以内に帰ってくるといったが戻れそうにない。3日以内に帰ってくると言ったときは力強い口調だった。たぶんそのときは帰ってくるつもりでそのシーンは描かれた。しかしそれが無理になる。

 

最終巻では時間が飛んだ。その時間が飛んだあとの世界観が素晴らしかった。伏線は雑に半分ほど回収された。ダメ男である主人公がその性格ゆえにここまでゾンビにならず生き延びてきた、その生き延びてきた先には何があるか、というところを見せることを優先させた。私はラストは感動した。黒田硫黄の「大日本天狗党絵詞」を読んだときの感動を思い出した。